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 市民満足度N0.1シティの意味するところ

 私は前回の神戸市長選挙で「市民満足度No,1シティへ」を目標としました。
つまるところ行政の役割はそこで暮らす人々の生命、財産、安全を守ることだと思いますし、市政という観点で考えると、その街で暮らすことで安心安全で、生まれて良かった、住んで良かった、働いて良かったと思えるようにしていくことだと思ったからです。そのためには一定の経済成長も必要ですが、経済成長一辺倒の考え方を改めるべきです。国もGDP以外の指標を模索し始めており、内閣府の幸福度調査の項目は、家計の状況(所得、消費)、就業状況(仕事の有無・安定)、健康状況、自由な時間・充実した余暇、仕事や趣味、社会貢献などの生きがい、家族関係、友人関係、地域コミュニティとの関係が幸福度を判断する要素として挙げています。では、それぞれの要素の充足度を分析し、不十分な要素に手を打ち、解決すれば単純に幸福度が上がるのでしょうか?私はそうは思いません。個人の幸福度が上がったとしても社会の発展やあり方が明確にならないと充足度は上がらないと思うのです。例えていうと、神戸市が発展するために周辺都市から人口を奪い、仕事を奪い、富を集めていけば本当に幸福になっていくでしょうか?それだと東京一極集中による地方の疲弊と全く同じ構造だと思います。しわ寄せを小さな町に移転させていっているだけです。スポーツに例えると、自分は活躍してもチームが負けたら嬉しくないでしょう。逆にチームが勝っても自分が蚊帳の外だと寂しいものです。やはりチームのために貢献し、そのうえでチームが勝利することを目標にすべきだと思います。

 そんな中、注目を集めているのが、ヒマラヤの小国ブータン王国の第4代国王ジクミ・シンゲ・ワンチュクが提唱したGNH(Gross National Happiness)です。国づくりの目標を経済力の強化におくのではなく、生活する国民の幸福実現に置くという発想です。
これは経済発展を否定しているわけではありません。経済基盤は必須ですが究極の目標ではなく、幸福は主観的で個人差があるので、目的に向かって努力するとき、それが達成されたときに感じる充足感をもつことを目標にしているのです。また公平な社会経済開発、汚染のない環境保護及び促進、ユニークな文化遺産の保存及び発展、民衆参加型の責任ある良い政治を国の政策のガイドラインにしているのです。

 私なりに神戸市政に置き換えると、今の財政難を凌ぐためだけに乱開発をしない、問題の先送りをしない、一部の人だけの幸福を追求するような施策は取らないということです。神戸が未来に向けてやっておくべきこと、残さなければならないこと、守らないといけない風土や資質、環境、DNAなど、次世代に受け継いでいくことを市民全体で意識し、育み、力を合せていくことだと思います。目先の課題解決だけに奔走せずに目指すべき都市像、あるべき姿を共有し、トモニイコウなのです。但し繰り返し言いますが経済成長をしなくてよいわけではありません。一定速度の経済成長をし、雇用を増やすこと、所得が増えることは街の元気につながります。世界の常識では経済に良いのは2%程度のマイルドなインフレとされていて、世界の先進国の例ではインフレ率2%の場合、名目成長率は4~5%になっています。政府が2011年8月に発表した経済成長率は慎重シナリオで1.5%、成長シナリオでも3%。これでは財政事情は好転しません。やはり4%以上の経済成長率は必要だと思います。

一方で、高すぎる成長、急すぎる成長は社会のひずみを生みます。日本の自殺者は14年連続で3万人を超え、今や最大の社会問題のひとつとなっていますが、韓国は自殺率が急上昇し、直近データでは韓国の人口10万人あたりの自殺者数(2009年)は28.4人で、日本の25.8人を抜き、OECD(経済協力開発機構)加盟国の中で韓国がトップに立ったというのです。この要因はやはり貧富の格差拡大と競争の激化でしょう。急激な経済成長は勝ち負けが評価の対象となりやすく、子どもの頃から大人になるまで、常に過酷な競争にさらされているストレスの影響と言わざるをえないと思います。

 また昨年中国で起きた高速鉄道の脱線・落下事故や、このところ頻発している日本でのバス事故の原因も競争激化のための品質低下に起因しているでしょう。
車の運転に例えると、時速60kmで走っていると快適なドライブが楽しめますが、高速道路で時速120kmで長時間走り続けると、かなりの緊張感でストレスがかかっています。街中でも急ブレーキ、急加速は同乗者も疲れます。
企業経営も10%成長した後にマイナス6%、そしてまた10%成長して、マイナス6%、トータル4年で8%成長するような場合は、急な人材採用や設備投資、はたまたリストラや資産売却と、組織内に不安感が高まります。それより毎年2%ずつ成長し、4年後トータル8%成長した方が組織は元気になり、気持ちが前に向かっていきます。つまり、リーダーの大切な役割は、希望が持てる目標を設定し、健全な成長速度をコントロールし、実現していくことだと思うのです。

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樫野孝人

Author:樫野孝人
株式会社CAP代表取締役社長
株式会社プロテラス  取締役
神戸リメイクプロジェクト 代表
神戸ひとマガジン
「裕ちゃんを探せ!」創刊編集長

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