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ベストセラー「デフレの正体」の著者・藻谷浩介さんは全国の中心市街地の90%を訪問する中で、市街地再生には4つのステップが必要だと言っている。

今日発売の拙著「地域再生7つの視点」を
どういう思いで書いたのかを
少し紹介したいと思います。

ベストセラー「デフレの正体」の著者・藻谷浩介さんは全国の中心市街地の90%を訪問する中で、
市街地再生には4つのステップが必要だと言っている。

 まず始めは. 継続的なフォーラム(勉強会)の形成だ。何かをきっかけに、
問題意識を持つ人たちの集まりができ、勉強会や視察、議論、交流会などが継続的に行われるようになる。そしてイベントや提言など、一時的な事業を実施するようになるとのこと。予算規模にして数百万円程度のものだ。

そうすると次に、 散発的に継続的な取り組みが始まっていく。メンバーの内外から、空店舗利用など新コンテンツ導入の動きが出てきて、特定の地区で継続的なイベントが実施されるようになる。予算規模は数千万円程度。
続いて 動きが面的につながる地区が出来ていく。新コンテンツが導入された建物がつながって、面的な広がりをもつ。イベントも周囲にも飛び火したり、横に拡大したりするようになる。予算規模にして数億円程度になる。

そして最後に大きな再活性化投資が行われる。インパクトの大きいプロジェクトが民間主導で(行政支援を受け)実施される。予算規模にして数十億円程度になる。このように行政の出番は4つのステップの一番最後なのだ。
また、私が広報統括責任者を務める広島県庁では、湯崎英彦知事が就任以来「湯崎英彦の地域の宝チャレンジトーク」と称し、県内のあらゆる地域に出向き、県民と対話し、地域の宝である人材とその活動に触れ、情報交換し、人と人を繋ぐ活動を続けている。(詳しくは広島県ホームページhttp://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/takarasagashi/2402.html)
今年からはフェイスブック上でも「地域の宝ネットワーク」というファンページを立ち上げ、その活動支援、ネットワーク化をスタートしたのだ。

私は2009年に神戸リメイクプロジェクトを立ち上げ、神戸の街をどのように活性化していくかを考えてきた。その中で、街を元気にするには「行政改革」「議会改革」「市民と企業の活性化」の3つの要素が必要であると唱えてきた。

神戸市では1980年代の「株式会社神戸市」と言われた「強い神戸市」の名残りからか、強すぎる行政主導の街づくりが行われ、本来は主役であるはずの市民の足腰が弱くなっているように感じたからだ。仮に市民と企業が健全な状態であれば行政に依存することもなく、自分の足で立ち、心地よい暮らしが成立するはずである。もちろん安心して暮らせるように社会的弱者に対するセーフティネットを整備する必要はあるし、行政が何もしないでよいなどと言っているわけではない。なるべく行政に依存しない街を目指そう、自分たちの街は自分たちが当事者となって自分たちの街を創り育てていこうと言っているのだ。

地方分権が進む中で、長期的には地方自治体への予算と権限が増大していくだろうが、それによって地方自治体が「大きな政府」になる必要は無い。本当に必要な行政サービスを少ない税金で行い、市役所が持つ既得権益を民間企業や市民のチャンスとして開放していくべきなのだ。主役はその地域の企業や市民であり、市役所はあくまで黒子、プロデューサーに徹するべきなのである。そして企業が成長し、雇用を生み、人が増え、街が賑わい、暮らしが豊かになる。良い舞台には良い役者が集まり、良い役者が良い役者を呼び寄せる。それがまた観客を魅了していく。これが新しい都市経営の在り方なのではないだろうか。

だからこそ、まずは主演を張れる役者が必要だ。改革はたった一人の情熱から始まる。旗を立て、暗闇の中を一人でも歩いていく熱源がいなければ都市の再生なんて実現するわけがないのである。市民自らが行動を起こし、繋がり、化学反応を起こして、元気の熱源を大きくしていくことが「始めの第一歩」なのだ。それが企業やNPOなどの組織に成長し、資金が回り始め、大きなうねりになってくれば成功は見えたようなもの。最後の仕組化と後押しを行政がしっかりフォローしていけばいいのである。行政主導のお仕着せでは「笛吹けど踊らず」になるだけなのだ。

そんな考えから、この2年間いくつものプロジェクトを立ち上げながら、地域の熱源を探し、仲間を見つけ、火をつけようと関わってきた。本書で紹介する事例は神戸リメイクプロジェクトが主体となって立ち上げたものもあれば、樫野孝人が個人として協同したものもあるし、単純に参加者として知ったものや教えていただいたものもある。

そうした活動の中、最近とくに新しい熱源の起こりを感じることが多い。その熱源同士が繋がり出してきているようにも感じる。神戸市民が沸々と動き出しているように感じるのである。
本書では、そうした街の活性化のために重要なキーポイントを「樫野の視点」として整理しながら、阪神淡路大震災から17年経ち、ハードの復興からソフトの復興、すなわち「人の元気」の復興に向けて動き出している神戸の熱源を紹介したいと思う。こうした市民の情熱を育んでいけば、きっと誰もが羨む素敵な街に再生出来ると私は確信している。最後の行政改革の出番と併せて、市民が主体となって街を変えていく「情熱革命」の総仕上げをする日も近いだろう。

更に、これが日本全国の街の活性化の参考事例となり、神戸モデルが各地に飛び火していけば、望外の喜びである。そういう意味でも本書を未来の熱源候補の方にも読んでもらいたいし、地方自治体の方にも「改革は現場で始まる」ことを再認識し、地域の宝を探し、繋ぎ始めるキッカケとしてもらえれば幸いである。それこそが私が実現したい都市再生のスキームであり、日本再生の重要な方法論であると思っている。

地域再生7つの視点地域再生7つの視点
(2012/07/07)
かしのたかひと/山口裕史

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プロフィール

樫野孝人

Author:樫野孝人
株式会社CAP代表取締役社長
株式会社プロテラス  取締役
神戸リメイクプロジェクト 代表
神戸ひとマガジン
「裕ちゃんを探せ!」創刊編集長

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